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青山ファーマーズマーケット(東京・青山)の八百屋さんで、毎週土曜日、野菜の販売サポートをしている野菜ソムリエプロの、みぽりんです。
2月になりましたね。いつもより暖冬な今冬ですが、朝晩の寒暖差のおかげで、美味しい野菜がぞくぞくと、ここ青山ファーマーズマーケットの店頭を賑わせてくれています。
そんな私が今回おすすめする野菜は「加瀬農園 ちぢみほうれん草」です。
加瀬農園のちぢみほうれん草
千葉県東部、成田空港にも近い平地の香取市で有機栽培を手がける「加瀬農園」さん。
2月頃に旬をむかえる「ちぢみほうれん草」がこちら。驚きの25年!農薬・化学肥料不使用。
最近は、スーパーの野菜売り場でも売られているので、見たことがある方も多いと思います。
加瀬農園へのアクセス
加瀬農園は、東京から車で約160キロ離れた千葉県香取市に位置します。
住所はこちら
〒287-0105 千葉県香取市沢2602−1
- 東京駅から加瀬農園へ車で行く方法
- 東京駅から電車で行く方法
こちらのルートだと、1時間弱で片道2,664円で最寄りの成田空港第2ビル駅まで行けます。
最寄り駅の空港第2ビル駅からは、タクシーで約20分。料金が約4,500円。
加瀬農園さんの特徴はこちら
- 有機野菜を作って25年!
- 野菜づくりは土づくり!土へのこだわりがすごい!
- 生産者さんの笑顔が素敵!
有機野菜を作って25年!
加瀬家は香取市で代々農業を営む歴史ある農家さん。現在の嘉男さんで4代目。
有機野菜作り歴は、なんと25年!の大ベテランな生産者さん。
でも、最初から現在のように農薬・化学肥料不使用をしていたわけではなかったようです。
日本の経済が右肩上がりだった高度経済成長期の頃は、加瀬農園でも化学肥料や農薬を使っていた時期があったようです。
でも、化学肥料で無理やり与えられた栄養で育つ野菜や、どんどん力を失っていく土を見て、加瀬さんは、「これは違うな」と気づいたそうです。
そこから、化学肥料や農薬の使用を止め、有機栽培へ。
苦労・苦労の連続が続いたようです。人間の想いのままにならない自然と格闘しながら、試行錯誤すること四半世紀。
やっとの思いで、今の美味しい野菜を作る土壌ができあがりました。
「人に助けられ、野菜たちに助けられた日々だったよ。 『野菜を育てる?』とんでもない。こっちが野菜に育てられてるんだよ」
苦労を笑い飛ばしてしまう加瀬さん。ほんとに素敵です。
「野菜づくりは土づくり!」土へのこだわりがすごい!
美味しい野菜を作るには、実は「微生物」が欠かせないのです。畑の土に微生物がいる環境を保つために、加瀬さんは、「堆肥」も手作りをしています。
堆肥に豚ぷん、木くずを混ぜ、土中発酵で一夏寝かせて作る、こだわりの「堆肥」です。
炭素比率が高い木くずに豚ぷんを混ぜることでバクテリアの活動が活性化するのだとか。
野菜を収穫した後の野菜の残りカスも、普通は処分されるのですが、加瀬農園に住む微生物たちが分解してくれるので、次に植える作物の資源になるそうです。
「うちの土は、ぬか漬けの、ぬか床みたいなもんよ。良い菌たっぷりだよー」
と冗談交じりにいう発言も、ミョーに納得。
私も時々ぬか漬けを作りますが、美味しさの決め手は「ぬか床」なので、こんなに美味しい野菜ができる土って本当に「良い菌」でいっぱいなんだろうなぁ~と思います。
加瀬さんの笑顔が素敵!
「ウチに来てる人たちはみんな『ここの仕事は楽しい』って言うんですよ。」と奥様。もう、加瀬さんのこの笑顔を見てもらえれば納得です。
加瀬農園ちぢみほうれん草の「味」と「食感」
味
この時期に食べる「ちぢみほうれん草」はとにかく「甘い」です。通常は捨てられてしまう茎の部分が、驚くほどに甘いです。
なので、店頭ではお客様に、「茎までぜひ召し上がってみてください」と言ってます。
おひたしで食べる場合は、お醤油をかけなくても、ちぢみほうれん草の本来の甘さだけで十分!まるで、砂糖を食べているかのようです。
食感
普通の「ほうれん草」よりも柔らかいです。なので、おひたしで食べる時は、いつもより茹で時間を短めに、さっとお湯を通す程度で大丈夫です。
ちぢみほうれん草のお薦めの食べ方
時短料理ラブ❤️な私がお薦めする食べ方は、とてもシンプルで、
おひたし。茹で時間短め。さっとお湯を通す程度でも十分です。
サラダ。洗って、小さく切ってちぎって散らすだけ。肉厚な食感と、濃厚な甘さがあるので、ドレッシングもいつもよりも少なめでも大丈夫です。
「ほうれん草」特有の「えぐみ」が全くないので、生のサラダでも、美味しいです。
加瀬農園さんの「ちぢみほうれん草」のお値段
加瀬農園さんのちぢみほうれん草は、1株入りで290円(税込)です。
旬の時期に、スーパーマーケットで慣行栽培のほうれん草が100円〜150円ぐらいで売られているのに比べたら、若干高いですが、加瀬さんの「土作り」へのこだわりを知ると・・・やっぱり加瀬さんのちぢみほうれん草が食べたくなりますよね。
ほうれん草の栄養
栄養
- 鉄分
- 鉄分の吸収を助けるビタミンC
- カロテン
- ビタミンB1
- ビタミンB2
- ビタミンC
鉄分不足になりがちな女性には特に食べていただきたい野菜です。
おひたしで食べる時は、茹で汁にほうれん草の栄養価が流れてしまいますので、「さっと」お湯を通す程度にすることをお薦めします。
ほうれん草が持っているたくさんの栄養を、できるだけ多く、身体に摂りこむようにしましょう。
まだ寒い2月の頃は、葉物の持ちが比較的良いです。私の経験では、1週間位は、野菜室でも持ちましたが、だんだん暖かくなってくる3月には、2~3日で召し上がることをお薦めします。
ほうれん草の保存方法
ほうれん草は、基本的に、上の写真のようにビニールに入って売られています。
この袋はただの「ビニール」袋ではなくて、袋の中で、お野菜が「呼吸」できるような、目に見えない小さな穴が空いている構造になってます。
なので、保存する時は、この袋の状態で、野菜室に保存してください。
ほうれん草の食べ方のバリエーション
青山ファーマーズマーケットにいらっしゃるお客様から聞いた食べ方としては、
- おひたし
- サラダ
- 炒めもの
- スムージー
などがありました。
スムージーで食べるというお客様は、結石の原因となる「シュウ酸」の心配をされている方が多いので、さっと下ゆでしてから利用すると、安心ですね。
まとめ
旬の野菜は、経済的にも、栄養的にも、とても「コスパ」(コストパフォーマンス)が良いので、お薦めです!
加瀬農園さんの「ちぢみほうれん草」は青山ファーマーズマーケット内「バグラスファーマーズ」で販売しています!
茎まで美味しい、加瀬農園さんの「ちぢみほうれん草」、ぜひ試してみてください!
毎週土曜日に、安心・安全なお野菜達と、皆さまのご来店をお待ちしておりまーす!