私と両親のスケジュールの都合により、先日4月に母親の80歳の誕生日を半年も!早く祝いました。祝われた当の本人曰く、
「まだ、80歳の実感が沸かないんだけど・・・・」
とのこと。ま、いずれにせよ、80歳のプレお誕生日を盛大に祝ったのだから、半年早くても良いじゃなーいということで、親子水入らずで、宿泊先の加賀屋旅館の温泉に入っておりました。
突然母親が、「お母さんね、最近ボランティアっていうのを始めたのよ」と話し始めました。
女は教養よりも手に職!という厳しい明治生まれのおばあちゃんの教育方針で、母親の姉妹は全員、中学校までしか行っておらず、母親は「洋裁・和裁」の道に進みました。
ということで、母親はなんでも器用に作ってしまいます。私の中高生の頃の制服だって、ウェディングドレスも作ってくれました。今では、頼んでもいないのに、ワンピースとかが送られてくることもあります。
そんな母親が始めたボランティアは「女性の癌患者さんへの帽子作り」だそうです。帽子といってもこじゃれたものでは無く、病院内で被るような、タオル素材の可愛い感じの帽子のようです。
私と母は正反対な性格を合わせ持っているので、時にかなり衝突することがあるのですが、なんの心境の変化なのか、今まで「挑戦」することをためらいがちだった母が急にボランティアを始めたことにびっくりしましたし、誇らしくも思いました。
とは言っても、専業主婦となって30数年。働く環境から遠のいていたので、今さらながら、職場の「人間関係」が最近のお悩みだとか。
そういう時こそ、「80歳という年齢」を口実に、都合の悪いことは「ごめんなさいねー。耳が遠くって、あまり聞こえないのよ・・」と言ってスルーするように、働く女性先輩!からアドバイスをしておきました。
母曰く、「人様への最後のご奉公をしたくなってね」と言っておりますが、やはり人はいくつになっても「どんな形であれ、人様のお役に立てている」という「生きがい」を感じたい生き物なのかな~と思いました。
どれだけ長く働けるのかわかりませんが、80歳になっても挑戦しようとする母親を誇りに思いしたし、私も負けずに、「青山ファーマーズマーケットで100歳現役!で販売サポーターのボランティアをしよう」と決意しました。