10月18日、私は都内のとある病院でレーシック手術を受けました。
とはいえ、私の場合はレーシック可能な基準がコンタクト度数の6を超える7.5(右)と8.5 (左)だったので、眼内レンズ(ICL: インプランタブルコンタクトレンズ)の手術でした。
手術に大きいも小さいも無いんですね。
私の手術は、止むを得ずに受けなくてはならない「手術」と違うので、簡単な処置室で行なわれる「手術」かな?と勝手に想像していましたが、なんのなんの本当に「手術室」に入り、ドラマさながらの「手術中」という電気が点灯するような状況で行われました。
時間になり、手術室に入る前の着替えを済ませ、待合室で待っていると、手術前の緊張する私に、スタッフの方が「昨日は寝れましたか?」と聞いてくれたので、「はい、手術に備えいつもよりぐっすり寝てきました」と言ったところ「心臓がお強いんですね」と・・・。「あまりの緊張に、寝れずに睡眠薬を飲んでくる患者さんもいるんですよとのこと。」
「大きな手術を受ける患者さんはそうですよー。私のは、それほど大きな手術でもないですし・・・」と私が言いかけると、
手術に大きいも小さいもないんですよ
とのこと。「そうなのね・・・」と思ってましたが、手術室に入って、「大いに納得しました」
いざ、手術室へ
手術室のドアが開いたら、じゃーーーん。中には6〜7人位の関係者が待機していて、「え?まじ、すごい。なんか私ごときの、レーシック手術のために、こんなにたくさんの方々が・・・・・すみません。」と恐縮してしまいました。
そっか・・・スタッフの方が言ってた「手術に大きいも小さいもないんですよ」とはこういうことなのねと、その意味がようやくわかりました。
手術台に横になると、心拍数、血圧を測る装置、そして酸素マスクも着用。「え?ホントに手術なのね」と今更ながら、その時感じました。
局部麻酔のため、「手術の実況」を体験
今回の「手術」は局部麻酔。しかも麻酔薬の目薬をさすだけでしたので、ほとんどというか意識ばっちり!
始めて受けた婦人科の手術は全身麻酔だったため、手術台に横になった瞬間から記憶が飛んでいるので、何が行われたか全くわからなかったですが、今回は意識ばっちり。
手術の一部始終を体感することができました。
「時間になりましたので、美保 凛さんのICL手術を始めさせて頂きます。〇〇さん、タイムアウトお願いします」
と私まで緊張してしまう状況で始まりました。私の心拍数の音が、手術室に「ピン、ピン」と反響しているので、心拍数が早まらないように、深呼吸をして平静状態を保ちました。
40分弱の手術時間。でもほとんどが準備と消毒。
目を触っての手術は右、左 5分ずつくらい。それ以外は、レンズの準備だったり、目の消毒時間だったりでした。
まばたき我慢できるか不安
まばたきを我慢できるか不安でしたが、まばたきできないように上、下をテープのようなものでがっちり貼り付けた上に、さらに、まばたきしないように器具を使って固定していました。必要に応じて目の部分だけが開くカバーのようなもので、顔全体を覆われました。
助手の先生が、しきりにシャワーのようなもので目を潤わせてくれていたので、まばたきできずに「苦しい」という思いはしませんでした。
それより「目を動かさないようにして下さい」と言われるので、手術用のライトの光源をじーーーーーっと見て、瞳がキョロキョロしないようにすることに必死でした。
痛み?
ほとんどありません。レンズを挿入するのに、目の表面を切るようですが、メスのような器具が近づいてきて、なんか怖いよねと一人で恐怖心を煽ってしまってましたが、手術室のライトがあまりにまぶしすぎるのと、目の中が常にじゃぶじゃぶに水浸し状態なのと、私が強度近視のために、まったく、メスのような器具が迫ってくるような恐怖感を感じませんでした。
「押されるような感じしますからね〜」と都度、先生が言ってくれるので、あ、押されるのねという心づもりさえしていれば、何も恐怖感も感じませんでした。
目の中がいつもじゃぶじゃぶ
最初に目の中の消毒。次にまつげの消毒。その間、目が乾かないようにシャワー。さらに、麻酔の目薬。常に目の中がじゃぶじゃぶな感じでした。
レンズが入った瞬間
レンズが入る前は、手術室のライトの光源がパンジーのような花に見えていたのが、レンズが目の中に入った瞬間から、ムンクの叫びのような人の顔に変わっていきました。
レンズの固定のために、また、押される感じが何回か続いて、そしてまた消毒。同様に左も行い約40分で終了。
手術終了
手術台から自分で起き上がり、歩き、着替えを終え、外来棟へ歩いて移動。眼科で40分程安静にしているように言われましたが、その時が今まで一番痛みを感じましたので、とにかく目をつぶって休息するようにしました。
40分後、「美保 凛さん」と呼ばれる声が。診察室に呼ばれ術後直後の診察。そこで既に1.5の視力を発揮!レンズもうまく固定されているとのことで、「手術成功です」と聞いて一安心。
帰宅
手術後も、一人で電車で帰れますよとのことでしたので、予定通り、一人で帰宅。帰る途中は、外の光が眩しく、直視できなかったので、事前に用意するように言われたサングラスをかけて帰りました。焦点がうまく合わないので、スマフォは全く見れなかったので、電車の中はずーーっと目をつぶってました。
家に帰ってからは、軽く食事をして睡眠。2時間毎に目薬をささなくてはならないので、スマフォのタイマーをかけて、2時間毎に起きては、目薬をさして横になるを繰り返しました。
その日は洗髪ができない日でしたので、首から下だけシャワーを軽く浴びて就寝しました。